2017春アニメのクール終了間際に短評するシリーズ 「アリスと蔵六」
- 2017/06/15
- 21:27
6月7日の記事、2017春アニメ、三話切り候補に、
「視聴継続中なのは10作品で、正解するカドと覆面系ノイズを除く8作はすごく面白い。」
と書いたのだけど、あれはウソだ。
めんごめんご
ちゃんと数え直してみたら11作品あったのね。俺氏、数を数えるのは苦手なもよお。なお今季はノゲの再放送もやってて、
『ノーゲーム・ノーライフ』アニメ公式サイト
これもついつい見ちゃってる。むしろ、かなりガッツリ見ちゃってる。やっぱ面白いんで。なので今季の私の視聴数は計12作品でした。
カドと覆面以外は面白いというのも不正確な書き方でした。「覆面系ノイズ」が面白くないんじゃないんですよ。
nine-ja-nine.
良作だと思う。ただふいんき重いんで見るのが後回しになっちゃう。と、いつの間にか録り溜めるだけになっちゃう流れ。
一方、ぜんぜん面白いとは思えないけど見続けてる「アリス」。
第一話だけはすごく良かった「ひなこ」。
最初からダメポなのは分かってたけど、それはそれでいいんじゃないかなとも思える「クロックワーク」
というのもあって、だからほんと面白いと思えるのは10作品もないのではありますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
TVアニメ『アリスと蔵六』公式サイト
この作品に対しての評は
キャラが薄い
の一言に尽きるかな。
「物語」というものを、ざっくり2つのタイプに分類してみる。
1. 物語の枠がきっちり決まっていて、その中でキャラが動くタイプ
2. キャラが物語を作っていくタイプ
私が好きなのは後者なので、つまりこれは好みの問題かもだから、枠がきっちり決まってる方が好きな人にとってなら「アリスと蔵六」は良作なのかも知れません。
キャラが物語を作っていく方が好きな私からすると、「アリスと蔵六」みたいな作品での登場人物は機能に見えちゃう。
この物語の結末は、作者の手の内に、既に完成されたものとして存在してる。だったらそれ、わざわざ数カ月かけて小出しにしないで、最初にポンと見せちゃってよめんどくさいから、という気分になっちゃう。
いや、キャラが物語を作ってくタイプの作品だって実際は、その物語の結末を作者は予め準備してる。マンガ雑誌に連載中の作品なら、ほんとにキャラが物語を作ってく~作り替えてく~時には物語を壊してしまう、という事はありうるけど、12話前後で完結してく深夜アニメで、それはない。
だから、キャラが物語を作ってく作品というのは本当は、キャラが物語を作ってるかのように見える作品なのだけど、そういう作品でなら、結末がどうなるか分からないような気分を味わえる。だから最後まで見届けたいと思う。そして、キャラが物語を作ってるかのように見える時、私たちはそれを、
キャラが立ってる
と評する。
まあ、キャラが立ってる/立ってないの違いが生じる理由は他にもいろいろ考えられるけど、物語を2タイプに分けて云々からの流れでキャラの立つ立たないを云々すれば以上のような事が言えるかも、という話しでした。
日常系みたいな、物語の枠と呼べるものを持たない作品でのキャラ立つ問題も、上記の応用で云々できる。日常系でもキャラが物語を作ってく的な何かしらがあったりなかったりする。日常系でのキャラが立ってれば、その作品内に独特の世界観が生じる。逆に言うと、ある作品に対して、その作品の中にしか存在しない世界があると見る側が確信できる時、私たちはその作品の登場人物に対して、
キャラが立ってる
と評する。
云々
ともかく私にとって「アリスと蔵六」は面白い作品じゃないんだけど、それでも視聴継続中。その理由を書くのはまた明日以降に継続中。
6/20追記;
2017春アニメのクール終了間際に短評を書くつもりでいたんだけど、うかうか日延べしてるうち、フレームアームズガールなんてもう最終回きてしまったし、今週末までには他のもほぼ全てが終了するもよお。もよおっていうか既に確定。なんかなえるわ。まあべつに書かなきゃいけない理由なんてないんですけど、自分が書きたいから書いてるのだから、じゃあ今週中にがんばって全作についてガーっと書いてしまいましょうかどうでしょうか。
前記事、2017春アニメのクール終了間際に短評するシリーズ 「アリスと蔵六」の続き;
「アリスと蔵六」はキャラが薄いから面白くないのだけど、それが原作のせいかアニメ化の不具合なのかは、私には分かりません。原作読んでないので。ただアニメ版を見てる限りでは、ストーリーの説明ばかりに時間を費やしてるような印象。話の流れの大枠の中に、ぽつりぽつりと人物が配されてるように見えてしまう。すると、この物語の結末がどうなろうと、とくに興味なしという気分になってしまう。
だけど私はこの作品を視聴継続中。その理由は;
1. 劇伴がTO-MAS
私はこの作品、事前の情報は何も知らずに見始めたのだけど、第一話を見てて、というか聴いてて、劇伴が伊藤真澄さんの曲っぽいなと思った。それで後からスタッフ・テロップを見直して「TO-MAS」とあったから、俺ビンゴ☆こういうのは当たると嬉しい。
なんだけど、作品全体としてはなんかイマイチな予感しかしないわけです。娯楽作品としては十分面白い仕上がりだけど、多分こういうのはすぐ飽きる@私の場合。クール初頭は他にも見る作品がいっぱいあるし、だから「アリス」の劇伴がTO-MASだって事は、すぐに忘れちゃったですね。
それで翌週。まあ一応見ておこうかくらいのつもりの「アリス」の第二話。のアヴァンでの劇伴が、これちょっと他には無い感じで、そーいえば劇伴がTO-MASだったと思い出し、こういうのが今後も聴けるならこの作品、最後まで視聴するべきかなと思ったわけです。
ただ私の場合、劇伴が耳に入って来る、印象に残る、というのは、画面が面白くないからな場合が多いかもなんですよね。
6/22追記;
「アリスと蔵六」はとくに面白い作品でもないけど視聴継続してる理由、その2;
CV田村さんがちょっとだけ出演。第二話だったっけかの「まだ名前が無かった時期の紗名」。これが良かった。俺修羅の夏川以来のハマり役きたかもな予感。屈折した悪魔。ノゲのジブリールも良かったけど、7話以降はデレてしまったのが残念。ともかく、田村さんのそういう芝居が聴けるなら、この作品を見続けとこうと思った。
なんだけど、3話は出番なし(たぶん)。4話に少しあって、以後は全く無し(たぶん)。これがっかり。
「アリス」については以上で了。
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TVアニメ「ひなこのーと」公式サイト
「萌えはオワコン」と言われ始めて久しいですけど、それはいつからか?「けいおん!」あたりからですかねえ。少なくともあの頃が「終りの始まり」だったと言えるかも。マンガ業界の中でもマイナーな方の場末ジャンル、その界隈で用いられる符丁だった「萌え」というワードが、そういう世界とはまるで無縁な人の間にも広まり流行語っぽくなり、つまり世間一般に広く知られるようになると、マイナーな世界の住人からすると、もうそのワードを使うのはなんか恥ずかしい、てな事もありますし、流行語だと思って使ってた方のオサーンは当然、半年かそこらで飽きちゃうし。
「あずまんが大王」の連載期間が1999~2002年。アニメ放映は2002年。「まんがタイムきらら」の立ち上げも2002年。
あずまんが大王 -wiki
まんがタイムきらら -wiki
「けいおん!」の連載開始が2007年。アニメは2009年。二期は2010年。
となると、およそ2000年から2010年の10年間で「萌え」は概念として固定化し、その後は消費されるフェーズに移行した。2017年現在は、そうなって早や5年以上。もう今さら萌え4なんて流行らないよという頃合いに、なぜか角川が立ち上げた萌え4誌が「コミックキューン」
コミックキューン -wiki
2016年と17年にショートアニメを1作ずつ放映。「パンでPeace!と「にゃんこデイズ」。そして30分枠の初作品となったのが「ひなこのーと」。
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ごめん続きはまた明日以降。
「視聴継続中なのは10作品で、正解するカドと覆面系ノイズを除く8作はすごく面白い。」
と書いたのだけど、あれはウソだ。
めんごめんご
ちゃんと数え直してみたら11作品あったのね。俺氏、数を数えるのは苦手なもよお。なお今季はノゲの再放送もやってて、
『ノーゲーム・ノーライフ』アニメ公式サイト
これもついつい見ちゃってる。むしろ、かなりガッツリ見ちゃってる。やっぱ面白いんで。なので今季の私の視聴数は計12作品でした。
カドと覆面以外は面白いというのも不正確な書き方でした。「覆面系ノイズ」が面白くないんじゃないんですよ。
nine-ja-nine.
良作だと思う。ただふいんき重いんで見るのが後回しになっちゃう。と、いつの間にか録り溜めるだけになっちゃう流れ。
一方、ぜんぜん面白いとは思えないけど見続けてる「アリス」。
第一話だけはすごく良かった「ひなこ」。
最初からダメポなのは分かってたけど、それはそれでいいんじゃないかなとも思える「クロックワーク」
というのもあって、だからほんと面白いと思えるのは10作品もないのではありますね。
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TVアニメ『アリスと蔵六』公式サイト
この作品に対しての評は
キャラが薄い
の一言に尽きるかな。
「物語」というものを、ざっくり2つのタイプに分類してみる。
1. 物語の枠がきっちり決まっていて、その中でキャラが動くタイプ
2. キャラが物語を作っていくタイプ
私が好きなのは後者なので、つまりこれは好みの問題かもだから、枠がきっちり決まってる方が好きな人にとってなら「アリスと蔵六」は良作なのかも知れません。
キャラが物語を作っていく方が好きな私からすると、「アリスと蔵六」みたいな作品での登場人物は機能に見えちゃう。
この物語の結末は、作者の手の内に、既に完成されたものとして存在してる。だったらそれ、わざわざ数カ月かけて小出しにしないで、最初にポンと見せちゃってよめんどくさいから、という気分になっちゃう。
いや、キャラが物語を作ってくタイプの作品だって実際は、その物語の結末を作者は予め準備してる。マンガ雑誌に連載中の作品なら、ほんとにキャラが物語を作ってく~作り替えてく~時には物語を壊してしまう、という事はありうるけど、12話前後で完結してく深夜アニメで、それはない。
だから、キャラが物語を作ってく作品というのは本当は、キャラが物語を作ってるかのように見える作品なのだけど、そういう作品でなら、結末がどうなるか分からないような気分を味わえる。だから最後まで見届けたいと思う。そして、キャラが物語を作ってるかのように見える時、私たちはそれを、
キャラが立ってる
と評する。
まあ、キャラが立ってる/立ってないの違いが生じる理由は他にもいろいろ考えられるけど、物語を2タイプに分けて云々からの流れでキャラの立つ立たないを云々すれば以上のような事が言えるかも、という話しでした。
日常系みたいな、物語の枠と呼べるものを持たない作品でのキャラ立つ問題も、上記の応用で云々できる。日常系でもキャラが物語を作ってく的な何かしらがあったりなかったりする。日常系でのキャラが立ってれば、その作品内に独特の世界観が生じる。逆に言うと、ある作品に対して、その作品の中にしか存在しない世界があると見る側が確信できる時、私たちはその作品の登場人物に対して、
キャラが立ってる
と評する。
云々
ともかく私にとって「アリスと蔵六」は面白い作品じゃないんだけど、それでも視聴継続中。その理由を書くのはまた明日以降に継続中。
6/20追記;
2017春アニメのクール終了間際に短評を書くつもりでいたんだけど、うかうか日延べしてるうち、フレームアームズガールなんてもう最終回きてしまったし、今週末までには他のもほぼ全てが終了するもよお。もよおっていうか既に確定。なんかなえるわ。まあべつに書かなきゃいけない理由なんてないんですけど、自分が書きたいから書いてるのだから、じゃあ今週中にがんばって全作についてガーっと書いてしまいましょうかどうでしょうか。
前記事、2017春アニメのクール終了間際に短評するシリーズ 「アリスと蔵六」の続き;
「アリスと蔵六」はキャラが薄いから面白くないのだけど、それが原作のせいかアニメ化の不具合なのかは、私には分かりません。原作読んでないので。ただアニメ版を見てる限りでは、ストーリーの説明ばかりに時間を費やしてるような印象。話の流れの大枠の中に、ぽつりぽつりと人物が配されてるように見えてしまう。すると、この物語の結末がどうなろうと、とくに興味なしという気分になってしまう。
だけど私はこの作品を視聴継続中。その理由は;
1. 劇伴がTO-MAS
私はこの作品、事前の情報は何も知らずに見始めたのだけど、第一話を見てて、というか聴いてて、劇伴が伊藤真澄さんの曲っぽいなと思った。それで後からスタッフ・テロップを見直して「TO-MAS」とあったから、俺ビンゴ☆こういうのは当たると嬉しい。
なんだけど、作品全体としてはなんかイマイチな予感しかしないわけです。娯楽作品としては十分面白い仕上がりだけど、多分こういうのはすぐ飽きる@私の場合。クール初頭は他にも見る作品がいっぱいあるし、だから「アリス」の劇伴がTO-MASだって事は、すぐに忘れちゃったですね。
それで翌週。まあ一応見ておこうかくらいのつもりの「アリス」の第二話。のアヴァンでの劇伴が、これちょっと他には無い感じで、そーいえば劇伴がTO-MASだったと思い出し、こういうのが今後も聴けるならこの作品、最後まで視聴するべきかなと思ったわけです。
ただ私の場合、劇伴が耳に入って来る、印象に残る、というのは、画面が面白くないからな場合が多いかもなんですよね。
6/22追記;
「アリスと蔵六」はとくに面白い作品でもないけど視聴継続してる理由、その2;
CV田村さんがちょっとだけ出演。第二話だったっけかの「まだ名前が無かった時期の紗名」。これが良かった。俺修羅の夏川以来のハマり役きたかもな予感。屈折した悪魔。ノゲのジブリールも良かったけど、7話以降はデレてしまったのが残念。ともかく、田村さんのそういう芝居が聴けるなら、この作品を見続けとこうと思った。
なんだけど、3話は出番なし(たぶん)。4話に少しあって、以後は全く無し(たぶん)。これがっかり。
「アリス」については以上で了。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
TVアニメ「ひなこのーと」公式サイト
「萌えはオワコン」と言われ始めて久しいですけど、それはいつからか?「けいおん!」あたりからですかねえ。少なくともあの頃が「終りの始まり」だったと言えるかも。マンガ業界の中でもマイナーな方の場末ジャンル、その界隈で用いられる符丁だった「萌え」というワードが、そういう世界とはまるで無縁な人の間にも広まり流行語っぽくなり、つまり世間一般に広く知られるようになると、マイナーな世界の住人からすると、もうそのワードを使うのはなんか恥ずかしい、てな事もありますし、流行語だと思って使ってた方のオサーンは当然、半年かそこらで飽きちゃうし。
「あずまんが大王」の連載期間が1999~2002年。アニメ放映は2002年。「まんがタイムきらら」の立ち上げも2002年。
あずまんが大王 -wiki
まんがタイムきらら -wiki
「けいおん!」の連載開始が2007年。アニメは2009年。二期は2010年。
となると、およそ2000年から2010年の10年間で「萌え」は概念として固定化し、その後は消費されるフェーズに移行した。2017年現在は、そうなって早や5年以上。もう今さら萌え4なんて流行らないよという頃合いに、なぜか角川が立ち上げた萌え4誌が「コミックキューン」
コミックキューン -wiki
2016年と17年にショートアニメを1作ずつ放映。「パンでPeace!と「にゃんこデイズ」。そして30分枠の初作品となったのが「ひなこのーと」。
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ごめん続きはまた明日以降。
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- テーマ:2017年新作アニメ
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:雑文(アニメ・コミック・ライトノベル)
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