2017秋アニメ 面白かったよ8作品
- 2017/12/31
- 07:15

三か月に一度の恒例記事、アニメ評のコーナーです・・・・ていうか、最近は三か月に一度しかアニメ記事を書けなくてさびしい。今年の自分の余暇の大半は、ようつべにスライドショーをうっぴーする作業に費やされてしまい、でもそれもうすぐ一段落するはずなので、来期以降はもうちょっと色々書けるんじゃないかな。2017秋アニメで見てたのは以下の8作品;
このはな綺譚
宝石の国
アニメガタリズ
妹さえいればいい
少女終末旅行
つうかあ
ネト充のススメ
魔法使いの嫁
ざっと短評を書いておきます。
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魔法使いの嫁
TVアニメ『魔法使いの嫁』公式サイト
SEって重要なもので、私的には「風」の音が重要なポイントになる事が多い。今まで見た中での風音ベスト作品は鶴岡陽太氏が音響監督してる内の幾つかと「ヤマノススメ」の二期。そこに新たに加わるかもと期待させてくれたのがこの「魔法使いの嫁」で、たしか三話だったか、けっこう良い風音があった。それで改めて見直してみると、魔法が発動する時のキラキラ音とかも、安ぽいステレオタイプにならないよう、けっこう手間かけて作ってるのかも。
音だけでなく演出作画など全般、丁寧に作られた良品という印象でした。
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ネト充のススメ
TVアニメ「ネト充のススメ」公式サイト
私的にはとくに興味持てない内容だけど、監督が柳沼和良氏なのはレアなので、見とかないわけにはいかないから見た作品。でまあ感想としては、
「リリィさんがかわいかった」
の一言に尽きるかな的。でもリリィさんはかわいかった。
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つうかあ
つうかあ アニメ公式サイト
孤島女子プロレスもの、とでも呼べるかな的カテゴリの作品。こういうのはたいてい面白くないけど「つうかあ」は一応バイク・アニメかもで、「ばくおん」を酷評した自分としては、こっちも見とかないとフェアじゃないような気がして、でまあどうせすぐ切ると思いながら見始めたのだけど、予想外に良かったです。
同じものを好きになって、でも同じものを違う角度で見てるから対立もする、という人間関係が壊れそうになって、それをどう回復していくか?第三者からの助けもほとんどなく、自分らでなんとか解決しなくてはならない。という過程を描く会話劇。
というのがクール前半だったです。これが良かった。
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少女終末旅行
TVアニメ「少女終末旅行」公式サイト
終ってみると意外に印象薄いかもで、でも作品内の景観が自分の夢の中に出てきそうな、悪夢誘因インパクトはあったかな。
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妹さえいればいい
TVアニメ「妹さえいればいい」公式サイト
創作論を多少含んでる業界内幕もの、だけど大枠はラブコメ、というタイプの作品は既に一つのカテゴリとして確立されたと言ってもよかろうなくらい同じようなのが沢山あって、そろそろ煮詰って飽きられてくる頃合いかとも思うけど、
創作は、煮詰ってからが勝負!
な場合も多いので、作る側は飽きずに作り続けたら良いと思います。でま本作は見る側を飽きさせない工夫がされてて、けっこう面白く最後まで見れました。
本当いうと最初はぜんぜん期待してなかったんですけどね。すぐにでも切ってやるぞくらいの態勢で見てたんだけど、しかし弟君はかわいい。というか異常にかわいい、と思ったら各話作監が大塚愛氏だったのね。これ見といて良かったわ。
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アニメガタリズ
TVアニメ「アニメガタリズ」公式サイト
ワオワールドの作品。
ワオワールド -wiki
私は「タイムトラベル少女」だけ見た事あるんだけど、週末早朝のお子様アニメ、つまりいわゆるニチアサ枠で、これについては「アニメガタリズ」の中でも語られてた通りで、とても丁寧に作られた良作という印象でした。ちょっとした所の演出とかが細かくて適確で、そういうのがしっかりしてるだけでアニメってけっこう面白く見れちゃうもよお。
「アニメガタリズ」という作品全体についても同じことが言えます。ストーリー的には最後にカオスになって、でも時系列の本当の起点はどこかとか、本当は誰視点の物語なのかとか、ちゃんと考えたら面白いのかも。
色彩もキャラデザも良かった。
あとED曲がモナカの田中さんで、この人が曲提供すると作品の好感度が2割増しくらいになるかな。「灼熱スイッチ」は名作と思うけど、「アニメガタリズ」のEDも良かった。CGダンスも良かった。
ワオワールド、今後も深夜枠をやるのでしょうか。期待してます。
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宝石の国
TVアニメ『宝石の国』公式サイト
非の打ち所が無い作品。フルCGアニメとしても画期的であると同時に理想的な到達点の一つを示してると言えるのではなかろうか。二期に向けて、期待感しかありません。
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このはな綺譚
TVアニメ『このはな綺譚』公式サイト
ザ・美少女動物園みたいな作品。こーゆーのもーいーよと言われ始めて久しい。私が知ってる限りでも、ガルパンが放映された2012年には既にそういう世評が多かった。でもその後の伸びしろはまだまだ十分残ってたというか、むしろ推定埋蔵量が年々増え続ける原油田みたいな感じですかね、このカテゴリ。
「このはな綺譚」は生死の境に建つ旅館が舞台の、宗教アニメなのでもあります。なので主人公のセリフには仏教説話等の引用・書き換えが多い(と思う)。つまりなんか年寄り臭いかもで、見た目のかわいさとは釣り合わない事を言う。そこがチグハグすぎるとセリフの内容も安っぽくなってしまいそうで、だからそうならないよう、キャラデザをすごく工夫したんじゃないかと思います。
・時々、人ではなく獣(けもの)に近い人相になる
・手が厚く描かれてる
この2点で、理屈より直感で判断するタイプである事と、強い意志を秘めてる事が暗示されてる、ように思えたんですね。古来の知恵を次世代に受け渡す、古い事を新しく言う作品。
あと、梅雨の回でモノクロになるとか、ファンタジーならではの自由さが活かされる場面がいくつもあって印象に残る、とても良い作品だったです。
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- テーマ:2017年新作アニメ
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:雑文(アニメ・コミック・ライトノベル)
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